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選り抜き『遊のいろは』(その四)

 遊への入学を考えていらっしゃる方には、まず『遊のいろは』を読んでいただくことになっているのですが、結構な量なので、「おすすめ」をチョイスしました。(かわら版の第200号と第201号のアンケートで遊の関係者の支持が多かったものです。)
 春休み期間中毎日一つご紹介します。さらなる興味が湧きおこって、全編を読んでいただけるようになれば幸いです。

「守る」その二
 二0一三年、当時十七才で警官志望だったG2に贈った誕生日の詩です。

      無題
あなたが眠っているとき
私は目覚めている
あなたが熱くなるとき
私はいつも冷静だ

あなたが迷うとき
わたしは答えを知っている
あなたが断言するとき
わたしはためらう
四角だとあなたが言う
私には丸さが見える
重いとあなたが言う
私には軽さが感じられる

あなたが見落としたものを
私は拾う
あなたが失くしたものを
私はたずねあてる

あなたが一目それを見ようと
無邪気に背伸びするとき
私は間に立ち
あなたの側を向いている
あなたを傷つけるものを
私はそっととり除く

あなたが不安な夢に怯えるとき
甘い眠りを貪っているとき
平安の中にあって
思い煩うことのないとき
かすかに震えるとき
私があなたのリズムを支えている

あなたを私は
ひと知れず守る
守りつづける

守らねば
私は……
(Wachinho)
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